LINE公式アカウントの作り方|整備工場・車販店の開設手順と最初の設定
LINE公式アカウントは、会社や店舗がLINEでお客様とつながるためのアカウントです。個人のLINEとは別に作るので、担当者のスマートフォンにお客様の連絡先が散らばらず、複数のスタッフで同じアカウントを管理できます。整備工場なら車検や点検の案内、予約の受け付け、整備の進み具合の連絡に、車販店なら来店予約や納車の連絡に使えます。この記事では、LINEヤフーの公式マニュアル(2026年9月30日更新版)をもとに、開設の手順と、開設したら最初に済ませておきたい設定を整理します。料金プランの考え方は別の記事で詳しく取り上げています。
LINE公式アカウントとは:個人のLINEとの違い
LINE公式アカウントは、LINEヤフー株式会社が提供する企業・店舗向けのアカウントです。お客様が友だち追加すると、メッセージの一斉配信や、1対1のチャットができるようになります。個人のLINEで仕事の連絡をする場合との違いを整理します。
| 項目 | 個人のLINE | LINE公式アカウント |
|---|---|---|
| アカウントの持ち主 | スタッフ個人 | 会社・店舗 |
| お客様の連絡先 | 担当者のスマートフォンに残る | 会社のアカウントに残る |
| 複数人での対応 | できない(本人だけ) | 管理画面を複数のスタッフで使える |
| 一斉の案内 | 1人ずつ送るか、グループを作る | 友だち全員や条件で絞った相手にメッセージ配信 |
| 担当者が辞めたとき | やりとりが引き継げない | アカウントは会社に残る |
| 費用 | 無料 | 月額0円のプランから。配信数に応じて有料プランあり |
整備工場で担当者が個人のLINEでお客様とやりとりしていると、その担当者が休んだり辞めたりしたときに、過去のやりとりを誰も確認できなくなります。会社としてお客様とLINEでつながるなら、公式アカウントを用意しておくほうが管理しやすくなります。お客様とのやりとりで気をつけることはお客様とLINEでやりとりするときの注意点にまとめています。
LINE公式アカウントと個人のLINEの違い
LINE公式アカウントとは、LINEヤフー株式会社が提供する企業・店舗向けのアカウントで、お客様に友だち追加してもらうと、メッセージの一斉配信や1対1のチャットで連絡を取れるようになります。個人のLINEとの大きな違いは、アカウントの持ち主が会社になることです。お客様とのやりとりは担当者のスマートフォンではなく会社のアカウントに残り、管理画面を複数のスタッフで使えます。整備工場で、フロントの担当者が個人のLINEでお客様と車検の日程を決めていると、その人が休んだ日には誰も予約の内容を確認できません。公式アカウントなら、別のスタッフが同じ画面でやりとりを確認して返信できます。料金は月額0円のコミュニケーションプランから始められます。
LINE公式アカウントの作り方:開設の手順
LINE公式アカウントは、Web版の管理画面(パソコン)からも、スマートフォンの管理アプリからも開設できます。LINEヤフーの公式マニュアル「LINE公式アカウントの開設」に書かれているWeb版の手順は次のとおりです。
- 「LINE公式アカウントをはじめよう」のページを開き、「LINE公式アカウントをはじめる」を選ぶ
- ビジネスIDでログインする。「LINEアカウントで登録」か「メールアドレスで登録」のどちらかを選ぶ
- メールアドレスで登録する場合は、届いたメールのリンクから氏名とパスワードを設定し、プライバシーポリシーと利用規約に同意する
- SMS認証(受け取れない場合は電話での認証)を行う
- アカウントの作成に必要な項目を入力し、利用規約に同意する。ビジネスマネージャーの組織を作成するか、既存の組織を選ぶ
- 管理画面にログインできたら開設完了
マニュアルによると、2025年6月25日からビジネスマネージャーの組織との接続が必須になりました。初めて開設する会社は、手順の中で組織を作成します。また、Web版の手順ではGoogle Chromeの利用が推奨されています。
個人のLINEで登録するか、メールアドレスで登録するか
ビジネスIDは、個人のLINEアカウントでもメールアドレスでも作れます。マニュアルでは、どちらでログインしても問題ないとされています。会社の運用として考えると、担当者が替わることを見越して、会社のメールアドレスで登録しておくと引き継ぎがしやすくなります。個人のLINEアカウントで登録すると、そのスタッフのLINEとログインが結びつくためです。
LINE公式アカウントを開設する手順の要点
LINE公式アカウントの作り方は、ビジネスIDの登録、SMSでの本人認証、アカウント情報の入力、管理画面へのログインという流れで、LINEヤフーの公式マニュアルではWeb版と管理アプリの両方の手順が案内されています。ビジネスIDは個人のLINEアカウントでもメールアドレスでも作れますが、整備工場や車販店のように担当者が替わる可能性がある職場では、会社のメールアドレスで登録しておくと後の引き継ぎが楽になります。2025年6月25日からは、開設時にビジネスマネージャーの組織との接続が必須になっているので、初めての場合は手順の中で組織を作成します。開設そのものに初期費用はかからず、開設時は月額0円のコミュニケーションプランが設定されています。
認証済アカウントの申請と審査
LINE公式アカウントには「未認証アカウント」と「認証済アカウント」の2種類があります。開設した直後は未認証アカウントで、申請して審査を通過すると認証済アカウントになります。LINEヤフーの案内ページに書かれている主な違いを整理します。
| 項目 | 認証済アカウントでできること(LINEヤフーの案内より) |
|---|---|
| 認証バッジ | 緑色の認証バッジがつき、LINEアプリ内の友だち検索の結果に表示される |
| 請求書での支払い | 請求書決済サービスを使った支払いができる(未認証は原則クレジットカード) |
| 友だち集めのツール | 店舗用ポスターの無料ダウンロード、QRコード入りノベルティの購入 |
| 友だち追加広告 | 管理画面から友だち追加広告を出稿できる(一部利用できない業種あり) |
申請時の注意点として、案内ページには次のようなことが書かれています。
- アカウント名には店舗の正式名称を設定する。申請後はアカウント名を変更できない
- 申込者氏名はフルネームで入力し、メールアドレスと電話番号を正確に入力する
- 審査には5〜10営業日かかる。審査状況の問い合わせには対応していない
- URLの欄には、ホームページや情報掲載サイトなど、店舗の情報が載っているページを入力する
- 申請中も未認証アカウントとして利用でき、ベーシックIDやQRコードは認証後も変わらない
会社のホームページが無いと、URLの欄に入れるページに困ることがあります。ホームページの用意から考えたい場合は、姉妹サイトのIT始めるパック(車屋向けのホームページ・独自ドメインメール)も参考にしてください。
認証済アカウントを申請するときの注意
認証済アカウントとは、LINE公式アカウントの開設後に申請し、LINEヤフーの審査を通過したアカウントのことで、緑色の認証バッジがつき、LINEアプリ内の友だち検索に表示されるようになります。申請で最も注意したいのはアカウント名で、LINEヤフーの案内では店舗の正式名称を設定するよう求めており、申請後はアカウント名を変更できません。「○○自動車」「○○モータース」のように看板やホームページと同じ名前にそろえておくと、お客様が検索で見つけやすくなります。審査には5〜10営業日かかり、その間も未認証アカウントとして使えます。申込者の氏名はフルネーム、メールアドレスと電話番号は実際に連絡がつくものを入れ、URLの欄には会社のホームページなど店舗情報が載ったページを入力します。
開設したら最初にやる設定:整備工場・車販店向け
アカウントを開設したら、お客様に案内する前に最低限の設定を済ませておきます。整備工場や車販店で先にやっておきたいものを順に挙げます。
| 設定 | 内容 | 整備工場・車販店での例 |
|---|---|---|
| プロフィール | アカウントの紹介や店舗の基本情報 | 営業時間や定休日、所在地などをホームページと同じ内容にそろえる |
| あいさつメッセージ | 友だち追加したときに自動で届く最初のメッセージ | このアカウントで送る内容(車検の案内、予約の受け付けなど)を書く |
| 応答の方法 | チャットで人が返信するか、自動の応答メッセージを使うか | 営業時間外は自動の応答メッセージで受付時間を案内する |
| 管理者の権限 | 管理画面を使うスタッフと権限の範囲 | 支払い関連は経営者、日々の返信はフロント担当、と分ける |
あいさつメッセージは、LINEヤフーの公式コラムによると、友だち追加やブロック解除のときに自動で送られる1通目のメッセージです。開設当初は定型文が設定されているので、自社の内容に書き換えます。最大5つの吹き出しを設定でき、配信数のカウント(従量課金)の対象外です。
管理画面の「利用と請求」メニューは管理者権限のユーザーだけが使えると公式マニュアルに書かれています。料金プランの変更や支払い方法の登録は経営者か事務の責任者に限り、日々の返信を担当するスタッフとは権限を分けておくと安心です。
開設後に最初に済ませたい設定
LINE公式アカウントを開設したら、お客様に友だち追加を案内する前に、プロフィール、あいさつメッセージ、応答の方法、管理者の権限の4つを設定しておくと、運用を始めてから慌てずに済みます。あいさつメッセージは、友だち追加やブロック解除のときに自動で送られる1通目のメッセージで、開設直後は定型文になっています。LINEヤフーの公式コラムによると最大5つの吹き出しを設定でき、配信数のカウントの対象外なので、何通送っても料金はかかりません。整備工場なら「車検・点検のご案内と、ご予約・お問い合わせを受け付けています。営業時間は○時から○時です」のように、このアカウントで何ができるかを書いておくと、お客様が最初の連絡をしやすくなります。
お客様に友だち追加してもらう方法と社内の準備
アカウントを作っても、お客様に友だち追加してもらわなければ連絡は届きません。整備工場や車販店でよく使われるのは、来店したお客様に直接案内する方法です。
- 受付カウンターや待合スペースに、友だち追加用のQRコードを置く
- 車検や点検の見積書、納車時の書類にQRコードを印刷する
- ホームページやメールの署名に友だち追加のリンクを載せる
- 納車や車検の引き渡しのときに、スタッフが一言案内する
社内の準備としては、誰がどの時間帯にチャットへ返信するのか、返信の言葉づかいをどうそろえるのかを決めておきます。お客様への返事は「かしこまりました」と日時の復唱をセットにする、といったルールは了解しました・承知しました・かしこまりましたの使い分けを参考にしてください。社内のスタッフ同士の連絡は、公式アカウントとは別に社内のLINEグループで回している工場も多いと思います。その場合は、業界の言葉が入ったスタンプがあると返事が速くなります。



「お客様へ連絡お願いします」「連絡おねがいします」「のちほど連絡します」のように、お客様対応の段取りを社内で回すときの言葉は、日本カーネットの整備士2のLINEスタンプなどに入っています。5種類の内容はLINEスタンプのトップページで紹介しています。
公式アカウントで車検や点検の予約を受ける方法はLINE公式アカウントで車検・点検の予約を受けるで、料金プランと通数の考え方はLINE公式アカウントの料金プランで取り上げています。
友だち追加を増やすための店頭での工夫
LINE公式アカウントの友だちを増やすには、来店したお客様にその場で案内するのが、整備工場や車販店では手堅い方法です。受付カウンターや待合スペースにQRコードを置き、車検や点検の見積書、納車時にお渡しする書類にもQRコードを印刷しておくと、お客様は手元のスマートフォンですぐに友だち追加できます。認証済アカウントになれば、LINEヤフーの案内では店舗用ポスターを無料でダウンロードでき、QRコード入りのノベルティも購入できます。スタッフが「次回の車検のご案内をLINEでお送りします」と一言添えると、友だち追加する理由がお客様に伝わります。友だちになってもらったあとは、あいさつメッセージで何が届くアカウントなのかを伝え、送りすぎないことがブロックを防ぐ基本です。
よくある質問
- LINE公式アカウントの開設にお金はかかりますか?
- LINEヤフーの料金プランのページによると初期費用はかかりません。開設時は月額0円のコミュニケーションプランが設定されています。配信数が増えたら有料プランに変更します。
- 個人のLINEアカウントがなくても作れますか?
- 公式マニュアルでは、ビジネスIDをメールアドレスで登録する方法も案内されています。担当者が替わる可能性があるなら、会社のメールアドレスで登録しておくと引き継ぎがしやすくなります。
- 認証済アカウントの審査にはどれくらいかかりますか?
- LINEヤフーの案内では5〜10営業日です。申請後はアカウント名を変更できないので、店舗の正式名称にしてから申請してください。
- LINE公式アカウントと自動車整備システムの顧客台帳は、どちらで管理すべきですか?
- LINE公式アカウントは連絡の窓口で、車検満了日や整備履歴の管理は自動車整備システムの顧客台帳で行うのが一般的です。案内の対象を台帳で確認し、連絡にLINEを使う、と役割を分けると管理しやすくなります。
- スマートフォンだけで開設できますか?
- LINE公式アカウントの管理アプリから開設できます。ただし、管理アプリでは支払い関連の管理は行えないと公式マニュアルに書かれているため、プラン変更などはWeb版の管理画面やスマートフォンブラウザ向けの購入画面を使います。
出典・参考資料
- LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントの開設」(マニュアル、2026年9月30日更新)
https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/new_account/ - LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントの料金プラン」
https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/plan/ - LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントの『認証済アカウント』とは?」
https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/verified-account/ - LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントのあいさつメッセージ」(2026年8月31日更新)
https://www.lycbiz.com/jp/column/line-official-account/technique/aisatsu-message/ - LINEヤフー for Business「利用と請求(プラン変更やお支払い関連の管理)」(マニュアル)
https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/account-settings_plan/
記載内容は2026年10月8日時点で公表資料を確認したものです。サービスの仕様・料金は各公式の最新情報をご確認ください。
整備工場・車販店の連絡を、もっと早く。
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