了解しました・承知しました・かしこまりましたの使い分け|整備工場・車販店のLINE
「了解しました」「承知しました」「かしこまりました」は、どれも「わかりました」を伝える返事です。違いは丁寧さの度合いと、誰に向けて使うかにあります。整備工場や中古車販売店では、工場長への返事、営業担当から整備士への連絡、お客様からの予約の受け付けが同じスマートフォンの中で入り混じります。この記事では、3つの言葉の意味と敬語としての位置づけを整理し、社内LINE、取引先、お客様への返信でどれを使えばよいかを場面ごとにまとめます。スタンプの「了解です」を上司に送ってよいかという、現場でよく出る疑問にも答えます。
了解しました・承知しました・かしこまりましたの意味と違い
3つとも「相手の言ったことを理解し、受け入れた」と伝える言葉です。ただし、言葉の成り立ちが違うため、相手との関係によって向き不向きが出ます。
「了解」は「内容を理解して認める」という意味の漢語です。「了解しました」は「しました」が丁寧語なので、文法上は丁寧な表現です。一方で、もとの「了解」に相手を立てる働きはありません。そのため、目上の人に使うと軽く聞こえると感じる人がいます。
「承知しました」の「承知」は、「承る(うけたまわる)」の字が入っているとおり、相手の依頼や事情を引き受けるニュアンスを持つ言葉です。自分の側をへりくだらせる謙譲の響きがあり、上司や取引先への返事として広く使われています。
「かしこまりました」は「かしこまる(畏まる)」に丁寧語がついた形で、3つの中でいちばん改まった言い方です。接客の場面でお客様に返事をするときの定番で、ホテルや飲食店の店員が使う言葉として耳になじみがあるはずです。
| 言葉 | 丁寧さ | 向いている相手 | 整備工場・車販店での場面 |
|---|---|---|---|
| 了解しました/了解です | 丁寧語(相手を立てる働きは弱い) | 同僚、後輩、気心の知れたチーム | 整備士同士の作業連絡、営業から工場への依頼への返事 |
| 承知しました | 謙譲のニュアンスを含む | 上司、取引先、部品商、陸送業者 | 工場長からの指示、取引先からの納期連絡への返事 |
| かしこまりました | 最も改まった言い方 | お客様 | 車検予約、代車の手配、見積の依頼を受けたとき |
「了解しました」と「承知しました」の違い
「了解しました」と「承知しました」はどちらも「わかりました」という意味ですが、「承知しました」には相手の依頼を引き受けるへりくだった響きがあり、目上の人や社外の相手に使いやすい言葉です。「了解しました」も「しました」がついているので丁寧語としては成り立っていますが、もとの「了解」に相手を立てる働きがないため、上司に使うと軽く聞こえると受け取る人がいます。迷ったときは、社内の同僚や後輩には「了解です」、上司や取引先には「承知しました」、お客様には「かしこまりました」と分けておけば、どの相手に送っても失礼と受け取られる心配はほぼありません。整備工場や車販店のように、1日のうちに社内連絡とお客様対応が何度も入れ替わる職場では、この3段階を店のルールとして決めておくと、新人が迷う時間が減ります。
「了解しました」は上司に失礼かという敬語の疑問
「了解しました」は目上に使ってはいけない、という話を聞いたことがある人は多いはずです。「了解しました」は文法上の誤りではありません。「了解」に「しました」がつけば丁寧語の形になり、言葉として成り立っています。
それでも気にする人がいるのは、ビジネスマナーの研修や書籍で「目上には承知しました」と教えられてきた経緯があるからです。言葉の正しさの問題というより、受け取る側が「軽い」と感じるかどうかの問題です。相手が気にするなら避ける、という判断が実務的です。
国の目安としては、文化審議会が2007年(平成19年)2月2日に答申した「敬語の指針」があります。指針は敬語を「尊敬語・謙譲語Ⅰ・謙譲語Ⅱ・丁寧語・美化語」の5種類に分けて解説しています。また、電子メールのような新しい伝達媒体では文章を要点だけにすると同時に敬語も割愛してしまう傾向があるとして、相手や状況に合わせた気配りを求めています。LINEも同じ「相手のある」連絡手段なので、短く返すときほど言葉の選び方が相手に伝わります。
- 上司や工場長が「了解」で返してくる職場なら、こちらも「了解しました」で問題になることは少ない
- 社長やベテランの工場長、親会社の担当者など、言葉づかいに厳しい相手には「承知しました」にそろえる
- 「了解です」「了解っす」「りょ」のように崩すほど軽く聞こえるので、目上には使わない
- 取引先への最初の返信や、謝罪・お詫びのやりとりでは「承知しました」以上を使う
上司への返事で迷ったときの決め方
上司への返事で「了解しました」を使うかどうかは、相手の受け取り方で決めるのが現実的です。「了解しました」は丁寧語として正しい形なので、言葉としての誤りはありません。ただ、ビジネスマナーの研修では長く「目上には承知しました」と教えられてきたため、50代以上の経営者や工場長の中には軽く聞こえると感じる人がいます。整備工場の朝礼で決めるなら、「社内のLINEグループでは了解です・了解しましたで可、社長と社外には承知しました」と1行のルールにしておけば、入社したばかりの整備士や営業担当も迷いません。ルールが無いまま個人の感覚に任せると、ある人は「了解」、別の人は「かしこまりました」と返事がばらつき、受け取る側も気をつかうことになります。
社内LINEの返事とスタンプの使い分け
整備工場の社内LINEは、作業の段取りを回すための連絡が中心です。「3番ピットのプリウス、検査ライン通してください」「引き取り14時に行ってきます」といった連絡に、毎回「承知しました」と打つのは手間がかかります。チーム内の返事は短く、速く返すことのほうが大切です。
そこで役に立つのがスタンプです。日本カーネットが作った整備士向けのLINEスタンプには「了解です」が入っています。手が油で汚れていても、スタンプなら1タップで返せます。



では、スタンプの「了解です」を上司に送ってもよいのでしょうか。社内の作業連絡で、上司本人もスタンプを使っている職場なら、送って問題になることはまずありません。気をつけたいのは次のような場面です。
- 上司から注意や叱責を受けたあとの返事。スタンプだけだと反省が伝わらないので、文章で返す
- 金額、納期、お客様との約束にかかわる指示。「承知しました。明日10時に納車で手配します」と内容を復唱して残す
- 社長や取引先が入っているグループ。スタンプを控え、文章で「承知しました」と返す
作業連絡用の言葉がそろったスタンプは、整備士1のスタンプや整備士2のスタンプとしてLINE STOREで見られます。5種類の内容はトップページの一覧にまとめています。
スタンプで返してよい連絡、文章で返す連絡
社内LINEの返事は、作業の受け渡しのように「受け取った」ことだけを伝えればよい連絡ならスタンプで十分で、金額・期日・お客様との約束が入る連絡は文章で復唱して返す、と分けると行き違いが起きにくくなります。たとえば「検査ライン通してください」にはスタンプの「了解です」で足りますが、「田中様の車検、追加整備はブレーキパッドのみで見積2万円以内」という指示には「承知しました。ブレーキパッドのみ、2万円以内で見積を出します」と文章で返します。あとで「言った・言わない」になったとき、LINEの履歴に内容が残っているかどうかで話の早さが変わります。整備士が作業中にスマートフォンを触れる時間は短いので、返事の手間を減らすところと、記録を残すところを分けて考えるのが現場向きのやり方です。
お客様へのLINE・電話で使う「かしこまりました」
お客様に対しては「かしこまりました」か「承知いたしました」を使います。「了解しました」はお客様向けには使いません。車検の予約、代車の依頼、見積のお願いなど、お客様から何かを頼まれたときの返事は、受付の印象をそのまま左右します。
| お客様からの連絡 | 返信の例 |
|---|---|
| 「来週の土曜に車検をお願いしたいです」 | かしこまりました。○月○日(土)10時でご予約をお取りしました。車検証と自賠責保険証明書をお持ちください。 |
| 「代車を用意してもらえますか」 | かしこまりました。軽自動車の代車をご用意します。お預かりの当日にお渡しします。 |
| 「見積をLINEで送ってください」 | 承知いたしました。本日17時までにお送りします。 |
| 「引き取りの時間を変えたい」 | かしこまりました。何時ごろがご都合よろしいでしょうか。 |
「かしこまりました」と「承知いたしました」はどちらもお客様に使える丁寧な言い方です。言葉そのものより大事なのは、日時や内容を復唱して確定させることです。「かしこまりました」の一言だけで終えると、お客様は予約が取れたのかどうかわかりません。
なお、車検は満了日の2か月前から受けられます(2025年4月1日以降)。車検の案内や予約の受け付けをLINEで行うなら、案内を送る時期もそれに合わせて見直しておくとよいでしょう。
お客様への返信は「かしこまりました」と復唱をセットにする
お客様へのLINEや電話では「かしこまりました」または「承知いたしました」を使い、続けて日時・内容・持ち物を復唱するのが基本の形です。たとえば車検の予約なら「かしこまりました。○月○日(土)10時でお取りしました。車検証をお持ちください」と書けば、お客様は予約が確定したことと、当日に何が要るかを一度で把握できます。言葉だけ丁寧でも、日時が書いていなければお客様は不安になり、確認の電話をかけ直すことになります。整備工場や車販店では、お客様とのやりとりが個人のスマートフォンに散らばりやすいので、予約や見積の内容は整備システム・整備ソフト DREAM POWERのような業務の台帳にも残しておくと、担当者が休みの日でも別のスタッフが答えられます。
「了解です」「承知しました」の言い換えと例文
同じ返事が続くと機械的に見えるため、場面に合わせて言い換えられると便利です。社内外でよく使う言い換えを整理します。
| 言い換え | 意味・使いどころ | 例文 |
|---|---|---|
| かしこまりました | 最も丁寧。お客様向け | かしこまりました。午後に折り返しお電話します。 |
| 承りました | 注文や依頼を受けたとき | オイル交換のご予約、承りました。 |
| 承知いたしました | 「承知しました」をさらに丁寧に | 承知いたしました。部品の入荷次第ご連絡します。 |
| 確認しました | 内容を見たことだけ伝える | 見積書、確認しました。このまま進めてください。 |
| わかりました | やわらかい言い方。同僚・後輩向け | わかりました。洗車してから納車に回します。 |
| お引き受けします | 仕事を引き受ける意思を示す | 陸送の件、お引き受けします。 |
「確認しました」は「見た」ことしか伝わらないので、依頼を引き受けるのか、まだ判断していないのかを付け加えると親切です。「了解です」と「OKです」は社内向けの気軽な返事として使えますが、お客様には使いません。
営業担当が工場に依頼を出すときは、整備工場の報連相の記事も参考にしてください。作業指示や報告の形をそろえると、返事の言葉で迷う場面そのものが減ります。
社内連絡でよく使う返事の言い換え
「わかりました」を伝える言葉は、「かしこまりました」「承りました」「承知いたしました」「承知しました」「確認しました」「了解しました」「わかりました」の順に、おおむね丁寧さが下がっていきます。整備工場や車販店で実際に使い分ける場面は、お客様には上の3つ、上司や取引先には「承知しました」、同僚や後輩には「了解です」「わかりました」、と覚えておけば足ります。注意したいのは「確認しました」で、これは内容を読んだことしか伝えません。工場長から「この見積で進めて」と指示されたときに「確認しました」とだけ返すと、作業を始めるのかどうかが相手に伝わりません。「確認しました。この見積で作業に入ります」のように、次の行動を一言添えるのが確実です。
LINEで返事をするときの注意点
最後に、言葉選び以外で気をつけたい点をまとめます。
- 既読のまま放置しない。すぐに対応できないときも「承知しました。午後に確認します」と一報を返す
- グループと個別を使い分ける。お客様の名前や車両番号が出る話は、関係者だけのやりとりにする
- 夜間や休日の連絡は急ぎのものに絞る。翌朝でよい連絡は送信時間に気をつける
- 大事な指示はLINEだけで終わらせない。作業指示書や業務の台帳に残す
お客様とLINEでやりとりするときの個人情報の扱いや、個人のLINEと会社のアカウントの分け方は、お客様とLINEでやりとりするときの注意点で詳しく取り上げています。会社としてお客様と連絡を取るなら、LINE公式アカウントの作り方も参考になります。
よくある質問
- 「了解しました」は上司に使うと失礼ですか?
- 文法上は丁寧語なので誤りではありません。ただ、目上の人の中には軽く聞こえると感じる人がいるため、上司や取引先には「承知しました」を使うと安心です。社内のルールとして決めておくと迷いません。
- 「承知しました」と「かしこまりました」はどちらが丁寧ですか?
- 「かしこまりました」のほうが改まった言い方で、お客様への返事に向いています。上司や取引先には「承知しました」で十分です。
- LINEスタンプの「了解です」を上司に送ってもよいですか?
- 社内の作業連絡で、上司もスタンプを使っている職場なら問題になることは少ないです。金額や納期にかかわる指示や、注意を受けたあとの返事は文章で返します。
- お客様に「了解しました」と返してしまいました。
- 大きな問題にはなりにくいですが、お客様には「かしこまりました」「承知いたしました」を使うのが基本です。次の連絡から言い方をそろえ、日時や内容の復唱を必ず添えてください。
- お客様とのやりとりの記録は、自動車整備システムに残すべきですか?
- 予約日時、見積金額、追加整備の承諾などは、LINEの履歴だけでなく自動車整備システムや顧客台帳にも残しておくと、担当者が不在でも他のスタッフが対応できます。
出典・参考資料
- 文化審議会答申「敬語の指針」(平成19年2月2日)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/keigo_tosin.pdf - 国土交通省 近畿運輸局「令和7年4月より、車検を受けられる期間が延びます」(令和7年4月1日)
https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/content/000351017.pdf - 日本カーネット 整備士・営業マン向けLINEスタンプ(LINE STORE 作者ページ)
https://store.line.me/stickershop/author/3454115/ja
記載内容は2026年10月8日時点で公表資料を確認したものです。サービスの仕様・料金は各公式の最新情報をご確認ください。
整備工場・車販店の連絡を、もっと早く。
社内のやりとりは整備士・営業マン向けLINEスタンプで。お客様への連絡や車検・点検の管理は、整備システム・整備ソフト DREAM POWER でまとめて行えます。料金は整備システム・整備ソフト DREAM POWER の案内ページか資料請求でご確認ください。
お電話:03-5256-7877平日 9:00〜12:00・13:00〜18:00







